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秩父三十四観音 札所一覧

34か所4市町ひと巡り 約 100km

巡り終えたあとも、同じ納経帳に朱印を重ねて二巡、三巡と続ける「重ね印」が盛んな霊場です。

埼玉県の秩父地方、秩父市・横瀬町・小鹿野町・皆野町に点在する34の観音霊場で、通称は「秩父札所」。文暦元年(1234)の開創と伝わり、西国三十三所・坂東三十三観音とあわせて日本百観音に数えられます。第34番の水潜寺は、百観音を巡り終える結願の寺です。

ひと巡りはおよそ100km。車なら3〜4日、歩いて7〜8日ほどで、何回かに分けて巡ってもかまいません。札所の寺は曹洞宗・臨済宗・真言宗にわたり、宗派を問わずだれでもお参りできます。納経は札所ごとに受けますが、第2番は光明寺、第5番は長興寺で受け付けています。34か所を巡り終えることを「満願(まんがん)」と言います。

12年に一度、午年の総開帳では、34か所の本尊が一斉に開かれます。直近は2026年(3月18日〜11月30日)です。

月に一度の巡礼も、ひとつながりの記録に

TabiQuest は、訪ねた場所でスタンプを押して旅を残すアプリです。秩父の札所でスタンプを押すと、お参りした日付とともに、アプリの名所リスト「秩父三十四観音」に一か所ずつそろっていきます。月に一度、年に一度と分けて巡っても、どの札所にいつ参ったかを順に振り返れます。前にお参りした札所も、撮った場所と日時が残る写真からスタンプにできます。

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地域から探す

  1. 一栃谷・山田秩父市1〜44か所
  2. 二横瀬横瀬町5〜106か所
  3. 三秩父の町なか秩父市11〜188か所
  4. 四大畑・寺尾から上田野へ秩父市19〜2911か所
  5. 五峠を越える札所秩父市・小鹿野町・皆野町30〜345か所
一

栃谷・山田秩父市

第1番〜第4番・4か所。発願の四萬部寺から、山田の3か所へ。1番から2番への上り坂は、札所連合会が難所の一つに挙げる道です。

番写真札所(山号・寺号)県本尊・宗派・備考
第1番誦経山四萬部寺(しまぶじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩曹洞宗発願の寺
第2番大棚山真福寺(しんぷくじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩曹洞宗納経所は光明寺
第3番岩本山常泉寺(じょうせんじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩曹洞宗
第4番高谷山金昌寺(きんしょうじ)埼玉県秩父市本尊 十一面観世音菩薩曹洞宗
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二

横瀬横瀬町

第5番〜第10番・6か所。すべて横瀬町にあり、札所の間は歩いて10〜40分ほど。

番写真札所(山号・寺号)県本尊・宗派・備考
第5番小川山語歌堂(ごかどう)埼玉県秩父郡横瀬町本尊 准胝観世音菩薩臨済宗南禅寺派納経所は長興寺
第6番向陽山卜雲寺(ぼくうんじ)埼玉県秩父郡横瀬町本尊 聖観世音菩薩曹洞宗
第7番青苔山法長寺(ほうちょうじ)埼玉県秩父郡横瀬町本尊 十一面観世音菩薩曹洞宗
第8番清泰山西善寺(さいぜんじ)埼玉県秩父郡横瀬町本尊 十一面観世音菩薩臨済宗南禅寺派
第9番明星山明智寺(あけちじ)埼玉県秩父郡横瀬町本尊 如意輪観世音菩薩臨済宗南禅寺派
第10番萬松山大慈寺(だいじじ)埼玉県秩父郡横瀬町本尊 聖観世音菩薩曹洞宗
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三

秩父の町なか秩父市

第11番〜第18番・8か所。秩父市の中心部。札所どうしは歩いて10〜20分ほどの近さです。

番写真札所(山号・寺号)県本尊・宗派・備考
第11番南石山常楽寺(じょうらくじ)埼玉県秩父市本尊 十一面観世音菩薩曹洞宗
第12番佛道山野坂寺(のさかじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩臨済宗南禅寺派
第13番旗下山慈眼寺(じげんじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩曹洞宗
第14番長岳山今宮坊(いまみやぼう)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩臨済宗南禅寺派
第15番母巣山少林寺(しょうりんじ)埼玉県秩父市本尊 十一面観世音菩薩臨済宗建長寺派
第16番無量山西光寺(さいこうじ)埼玉県秩父市本尊 千手観世音菩薩真言宗豊山派
第17番実正山定林寺(じょうりんじ)埼玉県秩父市本尊 十一面観世音菩薩曹洞宗長享番付(1488年)では第1番
第18番白道山神門寺(ごうどじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩曹洞宗
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四

大畑・寺尾から上田野へ秩父市

第19番〜第29番・11か所。大畑町の龍石寺と寺尾の4か所から、別所・久那・影森を経て荒川上田野の長泉院まで。22番から25番へは「江戸巡礼古道長尾根道」と呼ばれる山道が続きます。

番写真札所(山号・寺号)県本尊・宗派・備考
第19番飛渕山龍石寺(りゅうせきじ)埼玉県秩父市本尊 千手観世音菩薩曹洞宗
第20番法王山岩之上堂(いわのうえどう)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩臨済宗南禅寺派
第21番要光山観音寺(かんのんじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩真言宗豊山派
第22番華台山童子堂(どうじどう)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩真言宗豊山派
第23番松風山音楽寺(おんがくじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩臨済宗南禅寺派
第24番光智山法泉寺(ほうせんじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩臨済宗南禅寺派
第25番岩谷山久昌寺(きゅうしょうじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩曹洞宗
第26番萬松山圓融寺(えんゆうじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩臨済宗建長寺派
第27番竜河山大渕寺(だいえんじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩曹洞宗
第28番石龍山橋立堂(はしだてどう)埼玉県秩父市本尊 馬頭観世音菩薩曹洞宗
第29番笹戸山長泉院(ちょうせんいん)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩曹洞宗
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五

峠を越える札所秩父市・小鹿野町・皆野町

第30番〜第34番・5か所。札所の間は歩いて2〜4時間。31番から32番への大日峠と、33番から34番への札立峠は、札所連合会が難所に挙げる山道です。

番写真札所(山号・寺号)県本尊・宗派・備考
第30番瑞龍山法雲寺(ほううんじ)埼玉県秩父市本尊 如意輪観世音菩薩臨済宗建長寺派1536年の「西国坂東秩父百ヶ所」の古札
第31番鷲窟山観音院(かんのんいん)埼玉県秩父郡小鹿野町本尊 聖観世音菩薩曹洞宗
第32番般若山法性寺(ほうしょうじ)埼玉県秩父郡小鹿野町本尊 聖観世音菩薩曹洞宗長享番付(1488年)が伝わる
第33番延命山菊水寺(きくすいじ)埼玉県秩父市本尊 聖観世音菩薩曹洞宗
第34番日沢山水潜寺(すいせんじ)埼玉県秩父郡皆野町本尊 千手観世音菩薩曹洞宗日本百観音の結願寺
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関所を越えずに江戸から通えた、観音の道

秩父の札所は、文暦元年(1234)3月18日に開かれたと伝わります。第32番の法性寺には長享2年(1488)の番付が伝わっていて、そのころの札所は33か所でした。1番は今の第17番 定林寺で、秩父の町なかを中心に巡りやすい順に並んでいたといいます。

天文5年(1536)に第30番の法雲寺へ納められた古い札には「西国坂東秩父百ヶ所」と書かれ、このころには西国・坂東とあわせた百観音として巡られていたと考えられています。百の観音の慈悲を一つの寺に集めたいという願いから、33か所ずつだった三つの霊場に一か寺が加えられ、第34番の水潜寺が、百観音の最後に参る結願の寺になったと伝えられます。

江戸時代には、坂東第9番の慈光寺に参ってから粥仁田峠を歩いて秩父へ入り、第1番の四萬部寺から回る道筋ができあがります。途中に関所のない道だったこともあり、江戸の人々が大勢訪れたといいます。今の番号の順も、江戸時代の中ごろに巡りやすい順へ改められたものです。

西国・坂東・秩父で百か所。1536年に納められた古い札に、もうそう書かれています。

寺の名より、番号で

秩父では札所を番号で呼ぶことが多く、1番の四萬部寺は「1番さん」。道を尋ねるときも、寺の名より番号のほうが通じやすいと札所連合会は案内しています。水潜寺の観音堂には、百観音を巡り終えた人が納めた金剛杖や菅笠が、満願の札と一緒に奉納されています。

一覧は番号順のまま、札所のある地域で5つに区切っています。30番から先は札所の間が長くなり、峠を越える道が続きます。

札所で使うことば

重ね印
2巡目からは、同じ納経帳に朱印だけを押してもらうこと
重ね始め
2巡目を始めること
総開帳
12年に一度の午年に、34か所がそろって本尊の扉を開くこと。江戸時代から続く行事です
満願
34か所をひと巡りし終えること

ほかの一覧

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出典と注記

  1. 番号と寺号: Wikipedia「秩父札所三十四観音霊場」の一覧表(2026-09-24 取得)。寺号の字は Wikipedia の表記で、公式サイトでは第26番を「円融寺」、第20番を「岩ノ上堂」とも書きます。山号・所在地・本尊・宗派・備考: 秩父札所連合会 公式サイト「札所一覧」と札所ごとのページ(2026-09-24 取得)。寺号のよみは、公式サイトにかなのよみが無いため Wikipedia の同じ表により、公式サイトのローマ字表記と照らし合わせています。第16番の本尊は、公式サイトの「千手面観世音菩薩」を誤記とみて、千手観世音菩薩としています(同じページの御守の名と Wikipedia の表による)。
  2. 本文: 秩父札所連合会 公式サイトの「秩父札所について」(開創・長享番付・1536年の古札・江戸時代の巡礼道・市町と宗派の数・ひと巡りの距離)、「午歳総開帳」のよくある質問(日数の目安・巡る順番・納経所・総開帳)、「よくある質問」(番号で呼ぶこと・重ね印と重ね始め・満願・難所)、第34番 水潜寺のページ(百観音の結願寺の言い伝え・観音堂に納められたもの)、第17番 定林寺のページ(長享番付の1番)。札所の間の時間は「札所一覧」の徒歩の目安です。総開帳の期間は公式サイトのトップによります。説明の文は TabiQuest の言い換えです。
  3. Wikipedia の記事は CC BY-SA 4.0 で公開されています。このページで使っているのは、番号・寺号・よみの値と、第16番の本尊の確かめだけです(記事の文章は転載していません)。
  4. 地域の区切りは TabiQuest の編集で、公式の区分ではありません。地名は札所の所在地によります。番号の順は崩していません。
  5. 表紙の絵: 札所を番号順に結んだ線と県境(国土数値情報を加工・TabiQuest)。

写真

Wikimedia Commons の写真を、作者とライセンスを1枚ずつ確かめて使っています(縮小・切り抜きをしています)。作者名から写真のページへ移れます。

1番さんから34番まで、お参りした日がスタンプで残ります。

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